外壁塗装が必要なタイミングはいつですか?
2023年8月27日
一般的に家を建てて10年くらいで外壁塗装をしたほうがいい、というのは聞いたことがある方が多いと思います。
でも、まだ塗り替えたほうがいいようには見えないけど本当に外壁塗装をしたほうがいいの?と疑問に思う方も多いようです。
今回は、どのような状態になった時に外壁塗装が必要かについてシェアしていきたいと思います。
実際に、相談に来られた方に外壁塗装を気にし始めたきっかけは何でしたか?と質問すると、
「ハウスメーカーの10年点検の時に塗り替えたほうがいいと言われたから。」
「訪問業者がよく来るようになってやったほうがいいと言われた。」
「同じくらいに建てた近所の家が外壁塗装をやったからうちもそろそろかと思って。」
「15年くらいたつからそろそろやった方がいいと思って。」
多くの方が、外壁の劣化がいまこういう状態だから塗装が必要だ!
と外壁塗装を検討するというよりは、
築年数や人から言われて気になってしまうのがきっかけになるのだと思います。
しかし、これは仕方のないことかもしれません。
なぜなら、外壁や屋根の専門知識はわからないのは当然です。
しかも、一般的に外壁や屋根の塗装については家を新築したり購入する時には教えてもらえない事が多いからです。
どうなったら外壁塗装が必要な状態なの?
それでは、外壁塗装が必要な症状の代表的なものをお伝えしていきます。
1、チョーキング
チョーキングとは外壁を触ると手に色がついてくる状態の事をいいます。
塗装が劣化すると、塗膜が薄くなることで顔料が表面に浮き出てくるため手で触るとチョークの粉のようなものが付いてくる現象です。
塗膜が劣化して薄くなるとその様になるため、塗装が必要なサインと言えます。
塗膜が薄くなると防水性が弱くなります。そうなると、外壁材に雨水がしみこんでしまう為、外壁を傷めてしまう原因になることから塗装が必要なサインとされています。
しかし、チョーキングにも初期段階のチョーキングと末期段階のチョーキングとでは、塗膜の防水性には差があります。
チョーキングの度合いを判断するのは、一般の方には難しいので外装劣化診断士など、専門家に見てもらうことが必要になります。
実際に、外壁を手で触ってみて確認して見まししょう。
東西南北で、ショーキングがたくさん手につく面と、あまりつかない面とあると思います。
日光の当たり具合でその程度は差がでます。
2、シーリングの劣化
外壁材がサイディングとALCの家には必ずシーリングがあります。
シーリングは外壁材のボードとボードの合わせ目に充填されていて、雨水を家に入れない役目をしています。
新築時は露出した状態で施工されていることが多く、10年前後で劣化してきます。
劣化すると固く縮む性質があるので、強風や地震などで家が揺れたときに動きに追従できずに隙間ができてしまったり
劣化で穴が開いてしまう事があります。その様な状態になった時はシーリング工事が必要です。
特に傷みやすいのは、日光が当たる南面や東西側ですので家の外をぐるっと1周してチェックをしてみましょう。
3、ヒビ割れ
外壁のヒビ割れは、強風や地震などの自然現象、大型車の通行による振動など、建物が揺れることにより外壁に力がかかって発生します。
また、気温や太陽光の熱によって膨張と収縮の繰り返し、雨水によって外壁材が濡れたり乾いたりすることもヒビ割れの原因になります。
様々な要因でヒビ割れが発生しますが、最初は髪の毛ほどの細さのヒビ割れも徐々に成長してしまい大きなヒビ割れになってしまいます。
ヒビ割れが貫通してしまうと、雨水を壁の中に入れてしまう原因になり雨漏りや、木材の腐朽の原因になります。
ひび割れは大きくなる前なら、後がわからないように補修できますが、大きく割れてしまうと補修しても
キズはわかりますし、同じ場所が再度ひび割れてくることがあります。
小さなひび割れのうちに直すほうがいいです。
この3つは劣化の初期症状です。
これらの劣化がさらに進行してしまうと、先述しましたが雨漏りや、木材の腐朽、外壁の剥がれなど
塗装では改修できない状態になりかねませんので、新築から10年~15年くらいで塗装をしたほうがいいというのはおおよそ時期としては妥当だと思います。
まとめると
劣化症状の3つが表れてきたら塗り替え時。
外壁塗装を依頼する塗装会社を検討して、2,3社選び、話を聞いて見積もりを取ってみてください。