外壁塗装の費用と質の関係
2023年10月28日
一般的に新築や前回の塗り替えから10年~15年くらいのタイミングの方が、経年劣化状況により外壁塗装をやらないといけない状態になります。
でも、ちょうどその時期は住宅ローンもまだまだ残っていたり、子供の学費や習い事が増えて支出が多く費用面でのお悩みが多い方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
なるべく費用は抑えつつも、しっかり長持ちする塗装をしたい!
ですが、10年15年に1度の塗装について、よくわからないし詳しく調べても比較がとても難しいですよね。
今回は、外壁塗装や屋根の塗装の適正価格と質の関係についてシェアしていきたいと思います。
ざっくばらんに言ってしまえば、安かろう悪かろうなら、外壁塗装をしない方が賢明です。
とにかく安く!と思っている方にはこのコラムは役に立たないかもしれません。
外壁や屋根の塗装の費用は依頼する会社の規模や、サービス内容によって変わります。
実は、よく言われている・・・
塗装職人直営店だと中間マージンがないから安い。
下請けの塗装職人を使うリフォーム会社や工務店だと中間マージンがあるから高い。
というのは間違いです。
塗装職人の直営店だと確かに中間マージンはありませんのでその分が価格に乗っていない分安くなるというのは、理屈上はあっています。
しかし、中間マージンのあるなしが理由で価格に差が出ているわけではありません。
実際は、腕のいい職人を社員として雇い続ける人件費はとても高いものです。
また、塗装工事は塗装の工程だけではなくて、足場職人、シーリング職人、防水職人、板金職人、大工などの協力業者は下請けの会社に頼まないといけないのでその部分は、職人直営店でもリフォーム会社や工務店でも、同じように中間マージンは掛かります。
塗装職人を雇っているか、協力業者にするかでは大きな金額の差は出ないのが本当のところです。
では、何が金額の差を生んでいるのかというと
塗装工事の「工事とサービスの質」の差です。
サービスの違いについて例をいくつかご紹介します!
あなたはどちらがいいですか?
■外壁塗装を依頼する前の「サービスの質の違い」
A社.見積もりの説明はなく見積書はポストに投函。塗装の色の提案はあなたのお好みで。
B社.資料や見積書が細かく記載されていて、丁寧な説明があり工事内容がわかりやすい。カラーシミュレーションや色の相談ができる。
■外壁塗装工事が始まってからの「外壁塗装工事とサービスの質の違い」
A.工事監督は無く、職人だけで工事が進むので進捗状況がよくわからない。施工管理や工事内容が不透明。
B.工事監督が居て、工事の状況がよくわかる。施工管理や工事内容に透明性がある。
■外壁塗装工事後の「サービスの質の違い」
A社.工事報告書や施工証明写真の提出はない。
B社.工事報告書・施工証明写真を提出してくれる。
■アフターフォローの「サービスの質の違い」
A社.保証はあるがアフタメンテナンスはない。何か気が付いたらあなたが申告する会社。
B社.長期の保証があり、アフターメンテナンスで定期的に来てくれて簡単な補修は無料でしてくれる会社。
例ではA社とB社は大きく違いが分かりやすいので、ここまで読んでいただいている方はほとんどB社を選ぶのだと思います。
問題はその金額の差がどれくらい違うのかによるのだと思います。
いくらしっかりやってくれるとしても、その差が何十万円も差があるとしたら考えものです。
外壁塗装の工事品質で大事なことは、見積りに明記される工事内容以外の、工事品質や施工管理方法の透明性です。
また、サービスの質で大事なことは、お客様の立場にたった提案や対応、アフターメンテナンスです。
この2つと合わせて金額的に納得がいくかがカギではないかと思います。
ちなみに外壁塗装には定価が無く、目安となる金額がわかりにくいのですが
30坪の家でのおおよその塗装費用は
シリコンで70万円から100万円
フッ素で90万円から120万円
無機で110万円から140万円
くらいかかるのが一般的かと思います。
家の造りや塗装が必要な量によって金額は変わります。
多くても3社相見積もりをして比較して外壁塗装会社を選びましょう。
(4社以上見積もりを取ると余計に混乱する方が多いです。)