外壁屋根の塗装をする一番いい時期はいつ?
2022年9月25日
そろそろ塗装が必要だけど、どの季節が一番塗装に向いているの?と疑問に思いますよね。
外壁や屋根の塗装は雨の日は作業が出来ません。
そして、塗装が終わるまでは足場にメッシュシートが張られ、窓はビニール養生シートで覆われてしまうので、思うように風を通したり、窓を開ける事が出来なくなってしまいます。
天候によって仕上がりに影響をうけたりせず、出来るだけストレスなく塗装工事を終わらせるためには一番いい時期を選びたいですよね。
今回は、塗装するのに一番いいタイミング、時期はいつがいいのかについてお伝えします。
塗装時期を選ぶヒントにしてください。
①暑い寒いで塗装にどんな影響があるの?
夏は暑いから塗料が伸びやすいから塗装が薄くなる?冬は寒いから塗料が伸びにくくて厚く塗れる?、という質問をよく耳にしますが、そのようなことはありません。
気温によって塗装の膜が薄くなったり厚くなったりするということはありません。
気温や湿度によって変わるのは塗装の乾燥時間です。
ちなみに、塗装が出来ない気温と湿度は、気温5度以下の寒い日と、湿度85%以上の日、雨の日です。
夏と冬では、塗料の乾燥時間に差があります。
夏は乾燥時間が早くなり、冬は乾燥時間が長くなります。そのため、夏は塗装の施工時間が短く、冬は乾燥時間が夏比べると長くなります。
また、冬は朝の夜露が下りて塗装する面が濡れてしまうと、乾くまで塗装はできません。
夏は8時から作業が出来る家でも、冬は夜露が乾く時間まで作業は出来ないので、午前中塗装が出来ないこともあります。
地方によって、差がありますが冬は日が沈むのも早いため作業時間は短くなってしまいます。
そういった中で、工事を早く終わらせないと、次の現場のよてが詰まってしまっていると、塗装業者は「早く終わらせたい」となると、しっかりと乾燥するのを待たずに塗装してしまい後から不具合が発生してしまう原因にもなります。
冬は、夜露や乾燥時間を加味した余裕のある工期を組んで、丁寧に確実に塗装をする必要があります。
②雨の日は外壁屋根の塗装は作業が出来ない
塗膜が膨れている状態
雨が降っている日は外壁屋根の塗装はできません。
雨や結露で水分が付いている状態の上から塗装をするとその部分が膨れる原因になります。
また、水性の塗料の場合、乾燥する前に雨が降ってくると雨で流されてしまいます。
油性の塗料の場合、屋根などは雨粒の落ちた跡が残ったりします。
塗装工事は天候には十分に注意して工事を進めますが、天気予報通りにならない場合や局地的な雨に見舞われることもありますので、雨は天敵です。
外壁屋根塗装工事で雨の日でも出来る作業は、足場の仮設と洗浄工事です。
とくに洗浄の日は、雨が降っていると水しぶきがご近所に飛び散りにくいので作業はしやすいと言えます。
雨が降った分だけ工事日数が増えていきますが、工事日が延びた分足場代を請求されたり塗装料金が上乗せされたりすることはありません。
足場が架かっている日が長くなったとしても、焦らずにちゃんとした工事日数をかけて塗装をしてもらう様にしましょう。
大切なのは工期よりも、丁寧に塗装をすることです。
③暑い夏を避けるより雨が多い時期を避けた方がいい
足場が架かると夏は暑そうだから、涼しくなってから工事をしたいと思いますよね。
実際に、夏に塗装工事をした方に「暑かったですか?」と話を聞くと、意見は二つに分かれました。
風が通らなくてやっぱり暑かった、という方もいらっしゃいますが、一方では特に暑くなかったという方もいるのです。
この意見の違いは、ライフスタイルによるものです。
普段から、エアコンを使用しないで窓を開けて扇風機だけで十分。という方が自由に窓を開けられないと、暑いと感じます。
メッシュシート
逆に、エアコンを良く使用する人にとっては窓が自由に開けられなくても、不便を感じません。メッシュシートで陰になるから逆に涼しくなったという方もいます。
実際は、足場のメッシュシートがあると風の通りが悪くなりますが、たたむことも出来ますし、窓ガラスに塗料が付着しないように被せるビニールシートもスリットを入れることで風通しをすることが出来ます。
何もない状態と同じようにはいきませんが、完全に締切になるわけではありません。
30坪くらいの家で足場が架かってから、足場を解体するまで約2週間ほどかかりますが、その間ずっと4方をメッシュシートで覆っていないといけないということはありません。
例えば、アパートの塗装をする時などは洗濯物をベランダに干す方がほとんどなので、ベランダのある南側だけ先に仕上げてしまって、養生ビニールやメッシュシートをたたんで快適に過ごせるように工夫しています。
夏に塗装をするのは「暑いイメージ」があると思います。
地域に差はありますが、暑い夏を避けて、雨が降りやすい涼しい時期を選ぶよりも、天気の安定している雨が少ない時期に塗装をした方が良いと言えます。
④台風は避けたい
実は、塗装工事中に台風が来るのが一番困ります。
台風ですと工事は事故多発の為、工事ができません
強風で足場が揺れるので、お施主様はとても不安になります。もちろん施工会社も不安です。足場は風による荷重を計算された足場を組んでありますが、メッシュシートは必ずたたんで柱に括り付けます。
住宅の場合、東西南北四面囲む足場を建てるので、台風が上陸しても倒れる事はめったにありません。四方を囲んでいない場合は地面や壁にしっかりと固定をしないと倒れてしまいます。
しかし、台風の嫌なところは、足場の揺れや倒れる事だけではなく、台風の影響による天候不順です。
台風が接近すると天気が荒れます。急に雨になったり、晴れたり曇ったりと天気が読めない為、塗装工事が思うように進みません。
気象庁によると、1981年~2010年の30年平均年間の平均で、日本に上陸した台風の平均回数は1年に2.7回、接近した台風の平均は11.4回です。8月と9月がもっとも台風が上陸、接近しやすい月になっています。
台風が上陸しやすい時期は塗装会社とよく相談して日程を組めば、8月~10月も塗装工事は可能です。
まとめ
外壁屋根の塗装に一番適している時期は雨が少ない時期です。
塗装工事は気温が5度以上、雨が降っていないという条件があればどの季節でも同じように施工することが出来ます。
涼しい時期に塗装を計画している方は、雨が少ない時期に工事をすることをおすすめします。