壁塗装の色で失敗しない為のポイント
2023年6月15日
家の外壁の塗り替えをする時に、色選びはとても楽しいイベントです。気に入った色を選んで、家を見るたびに「いい家だなぁ。」と幸せを感じるためには選び方にコツがあります。
もし気に入らない色になってしまったら、シリコン系の塗料の場合、外壁を塗り替えてから次に塗装するのは10年くらい先になります。無機系塗料などの耐久年数が長い塗料で塗装をすれば20年先になります。
途中で色を変更するわけにはいきませんので、納得のいく色選びをしたいものです。
色を変える時のポイント
現状の色から少し変えたいけど、どんな色がいいかなぁという方は、まずご自宅の窓サッシや玄関ドアなどのアルミサッシ部分の色を見てください。
サッシの色は一般的に使われているのは黒・ブロンズ(茶)・白の3色のどれかです。どうしてサッシを見て欲しいかというと、
アルミサッシは密着性が悪いため塗装が剥がれてしまう可能性が高いので、外壁塗装の時には塗装しません。
ですので、サッシ部分の色に外壁の塗装色を合わせて考えていくと良いです。
サッシ
また、外壁以外の部分、樋(とい)・破風板(はふいた)・雨戸・戸袋・庇(ひさし)などは窓サッシの色に合わせると全体が締まって見えます。
和風の家の場合は、ベージュ系・茶系・緑系の色がよく合います。洋風の家は、何色でも違和感がなく合いますが、ピンク色や黄色などの派手な色は周囲から浮いてしまうため覚悟が必要です。
なるべく汚れが目立たない色はない?薄い色は汚れが目立つんじゃないか、とよく質問されます。どの色を選んでも汚れる時は汚れますし、汚れは目につきます。
外壁を濃い色塗装、例えば黒く塗ると、白っぽい汚れが目立って見えます。逆に薄い明るい色で塗装した場合は、黒ぽい汚れが目立ちます。汚れがつきにくい塗料や汚れても落ちやすい塗料というのもありますので、汚れが特に気になる方はそういった機能のある塗料を選んだほうが良いでしょう。
カタログサンプルよりも実際は薄く見える。
外壁塗装・色カタログサンプル
塗料のカタログに載っている色のサンプルは、3㎝から4㎝くらいの小さなものです。それだけを見て色を決める方もたくさんいらっしゃいますが、塗装が完了した家を見せてもらうか、A4サイズの色見本板を持って太陽の光で見て考えましょう。
蛍光灯や室内の明かりと太陽の光では色の見え方が違いますので必ず外で確認しましょう。
小さな色サンプルは実際に、家に塗装した時よりも濃く見えます。色が濃く見える理由は、目の錯覚です。明るい色は小さい面積よりも、大きい面積の方が、同じ色でも明るく見えます。逆に暗い色は小さい面積よりも大きい面積の方が暗い色に見えます。
これらをふまえて、家の塗装の色を決めていくことをおすすめします。
塗料の色は標準色と調合色(特注色)があります。カタログには標準色だけ載っている場合がほとんどです。標準色は塗料メーカーが表示している耐久年数が期待できますが、調合色は標準色よりも濃い色を選んだ場合耐久年数が短くなる可能性がありますので確認が必要です。
必ずカタログの中から選ばなければいけないわけではありませんが、調合色は会社によっては追加料金が発生することもあります。
原色に近い色、濃い色はご用心!
色にこだわりたい人にとっては「むむッ!」となるかもしれませんが、濃い色に注意してほしいのには理由があります。
濃い色は、淡い色と比べると短期間で色あせが現れてきます。色あせの原因は、塗料に含まれている顔料(色の成分のこと)の変化によるものです。顔料は紫外線に弱いため、外壁の塗装膜が劣化するよりも早く色があせてしまいます。せっかく綺麗に塗り替えたお家が、期待していたよりも早く色あせてしまうのはとても残念です。好きな色で塗り替えておしゃれなお家に大変身させたとしても色は長持ちしてくれません。
それを知らずに色あせしやすい色や色あせが目立つ濃い色を選んでしまう人も少なくありません。
色には特徴があり、黄・赤・緑・紫などは色あせがしやすい色とされています。黒や青は比較的色あせがしにくい色とされています。
また、濃い色ほど色あせた部分と色の残っている部分の違いがはっきりわかりますが、淡い色のほうが色あせしても目立ちません。
家の外壁を塗り替えると、新築の時のように綺麗に生まれ変わります。家が建ったばかりのワクワクした気持ちや、これまでの何年間もの思い出も想い出すとおもいます。
綺麗に生まれ変わった家を、普段通らない道へ遠回りして眺めてみたり、外壁が明るい色になって気持ちも明るくなった気がするとおっしゃる方もいました。
ぜひ、家の塗り替えを一大イベントとして、ご家族で楽しんでいただけることを願っています。
これは、余談ですが奥様の好みの色にすると円満に進むご家族が多い気がします。