外壁塗装の全工程と日数はどれくらいかかるものなのか
2023年3月6日
外壁塗装の工程
足場架け
シーリング打ち替え
洗浄
養生
下地処理
下塗り
中塗り
上塗り
屋根・壁以外の部分の塗装
足場の解体
外壁塗装の工事日数
家の塗り替えの工程は上のようになります。
まず、安全に効率よく作業をするために建物をぐるっと覆う足場を組み立てます。
足場の組み立ては、建物の大きさや作業人数によって異なりますが、30坪~60坪くらいの建物であればおよそ半日かかります。
業者による足場の違いはほとんどありません。昔は木の足場をよく見かけたそうですが、今は労働衛生安全規則の変更により使用できなくなりました。</p/>
次にシーリングの打ち替えです。
外壁がモルタルの家はほとんどシーリング工事が必要ありませんが、サイディングやALCの場合つなぎ目や窓周りにシーリングが施工されていますので、シーリングの打ち替えもしくは打ち増しが必要になります。サイディングの場合は古いシーリングは全撤去し、打ち替えです。作業日数はシーリングのm数や、シーリングが固くて撤去に時間がかかるなど、状況によって変わります。おおよそ3~4日が目安になります。
古いシーリングを撤去
次に洗浄です。
塗装する外壁や屋根などを高圧洗浄でほこりや汚れなどをきれいに洗い流します。
家の大きさや形状にもよりますが、1日かけて行います。洗浄方法は業者による違いがあり、トルネード高圧洗浄や、人畜無害なバイオ洗浄剤を使用して菌類や藻コケ類を殺菌して、汚れを浮かせた後に高圧洗浄を行う業者もあります。
業務用の洗浄機ではなく、家庭用の洗浄機やホースの水で洗浄をしたり、最悪の場合洗浄を行わないこともあるようです。
洗浄をしっかりと行わずに塗装した場合、塗装がはがれる原因になります。必ず洗浄方法について確認しておきたい工程です。
ここから塗装の工程に入っていきます。
まず養生を行います。
養生とは塗装をしない、窓ガラスやエアコンの室外機、給湯器をビニールで被せる作業です。
養生が丁寧だと塗装した部分と、塗装していない部分がきれいに出ますので、仕上がりがとてもきれいになります。
ビニールで窓を覆ってしまうので基本は開けられなくなります。
例えば夏場の塗装中に窓を開けて風を通したいときは、いつも通り自由に窓を開けることができませんが、ビニール養生に切り目を入れておくことで風通しをすることは可能です。
ビニール養生
次に下地処理を行います。
ひび割れている場所の補修や、はがれてしまっている塗装をサンドペーパーや専用工具で下地をきれいにならす作業を行います。
外壁塗装も女性のお化粧と同じで下地の処理が非常に重要です。
化粧の場合も、しっかりと綺麗に洗った後は、化粧の乗りが良くなるように下地をしっかりと整えると思います。
それと同じで塗装も、しっかりと密着して剥がれないように、また、塗装後に不具合が発生しないように下地の処理がとても大切です。
次に屋根や壁の下塗りです。
仕上げの塗料と外壁をしっかりと密着させる接着剤の役目をするのが下塗りですので、塗装工程では最も重要な工程になります。
外壁の状態や素材の種類に合わせた下塗り剤の塗料選択が必要になりますので、知識と経験が重要になります。
状況判断が難しい場合は塗料メーカーの担当者に直接見てもらう事で、正しく判断してもらえば安心です。
次に中塗り、上塗りです。
中塗り、上塗りはお客様が選んだ塗料、選んだ色で塗装していきます。
仕上げになる大切な工程です。次に、樋や庇などの屋根や壁以外の部分の塗装をします。
これらのパーツ部分の塗装は業者により提案内容に差が出やすい部分です。塗り回数や使用塗料に違いがあるので、確認が必要です。
外壁塗装外塗
塗装工程は、現場に入る職人の人数や塗料の種類により乾燥時間が異なるため、工事日数はまちまちですが、屋根・壁・それ以外の部分のとそうでおおよそ10日間くらいです。</p/>
そして最後に足場の解体です。
足場の職人さんはひょいひょいと部材を解体していきます。
お客様が注意することは大切にしているものを、通り道になる場所に置かないことです。
事前に、依頼した業者に移動してもらうか、移動できないものは注意してもらう様に強く言っておく必要があります。
足場が設置されてから約2週間から3週間ほどですべての工事が終了します。
「どの時期がいちばん塗装に向いているの?」と、よく質問されます。雨が降ると塗装はできませんし、濡れている所へ塗装はできません。
寒冷地では冬は塗装はできませんが、その他の地域であれば、工事が予定通りに進みやすい雨の少ない時期や天候の安定している時期がおすすめです。過去の天気が調べられるので、参考にしてください。