ALCの外壁は早めに塗装をした方がいい?その理由とは
2022年10月30日

新築から10年くらい経つと、外壁塗装リフォームのチラシがよく入っていたり、塗装業者がよく来るようになりますよね。
でも、本当に10年で塗装しなければいけない状態なの?と思う方も多いかもしれません。
実は、外壁材の種類や家の傷み具合で新築から10年以上経っても塗装が必要ない家と、10年経つ前でも塗装が必要な家があります。
今回は外壁がALCの方の場合の塗装をした方がいいタイミングをお伝えしていきますので参考にしてください。
ALCの外壁は早めに塗装をした方がいいの?
ALCは、別名、軽量気泡コンクリートといいます。その名前の通り、無数の気泡を含んだセメントの板状の建材です。
ALC【軽量気泡コンクリート】
軽くて強い非常に優れた建材ですが、水を吸いやすいという特徴がある為、早めに塗装をする必要があります。
ALCは長期間塗装をせずに放置してしまうと、補強材に使用されている鉄線まで水が浸透して、鉄線にサビが発生してしまいます。
発生したサビは徐々に大きく膨らんでいき、鉄線の錆が膨らんでいく圧力に押されて内側から割れてしまいます。
また、水分を含んでしまった状態で壁内の水分が凍結してしまうと、氷は水よりも体積が増しますので、凍った部分が剥がれてしまう状態(凍害と言います)が発生しALCを破損させます。
そのような状態になってしまうと、メンテナンス時に塗装だけではなく破損部分の埋め戻しをしなくてはならないため、ALCの表面の防水が悪くなってきたら早めに塗装が必要なのです。
ALCの構造はこうなっています
ALCの断面
ALCの断面をみると細かい気泡がたくさんあり、中心付近には補強材の鉄線が入っています。
見た目は、軽石のようです。細かい穴がたくさんあり、とても水を吸いやすい構造になっているため、表面をしっかりと塗装をして水から保護する必要があります。
外壁材を保護している塗装が劣化している症状とは、例えば、壁を触ると手にたくさん粉が付く状態(チョーキング)やひび割れです。
この様な症状を発見したら、早めに専門家に状態を診断してもらいましょう。
チョーキングやひび割れがあるからと言って、すぐに中に水が浸透して割れるという事ではありませんが、傷みが拡大するのを防ぐ為には、早めに手を打つ必要があります。
ALCの傷みがすすむとこんな状態になる
ALCの傷みがすすんだ外壁
ALCの内部にある鉄線にサビを発生させない為には、水分を吸収した状態にさせない事が大切です。
その為には、塗装をして防水性を保ち、表面を雨水から保護する必要があります。
表面を雨水から保護する必要がある外壁
何年でこの様な状態になってしまうかは、建物の立地条件により違うため、一概に何年とは言えませんが、防水性を保つことの重要性がお分かり頂けると思います。
藻・コケ・カビ類の確認ができ外壁の劣化が進む壁
この写真は家の北側に藻・コケ・カビ類が生えてしまっている状態です。
乾燥しにくい北面や風通しの悪い場所は写真のようになりやすい環境です。藻・コケ類は水分を好むためALCに水分がある程度残っている事がわかります。
ALCに限らず、サイディングでもモルタルでもコンクリートでも南側の日当たりのいい場所と、日当たりの悪い北面や隣家との距離が近くジメジメしやすい場所など、状況により外壁の傷み具合は変わります。
定期的に外壁の状況を点検して、劣化が進みすぎないうちにメンテナンスをする必要があります。
塗装したほうがいいタイミングを見極める方法
それでは、そんな状態が塗装が必要なのかご紹介していきます。
塗装するタイミングを見極める方法として、まずはチョーキングをチェックしましょう。
チョーキングが確認された手
チョーキングとは、外壁を触った時に手に色がついてくる状態の事です。
チョーキング説明
一般的な塗装の厚みは0.03~0.04ミリしかありません。塗装の表面は、紫外線や雨や排気ガスに含まれるNOXガスなどによる環境の影響により劣化して塗装膜は徐々に薄くなります。
塗装膜が薄くなると、塗料の顔料が表面に出てくるので、手で触った時に色がついてきます。
塗装膜が薄くなればなるほど防水性は弱くなっていきますので、手に色がついてくる状態(チョーキング)=塗り替えのタイミングが来ているということになります。
ただ、チョーキングすれば何でもかんでも塗り替えた方がいいということではなく、ベットリと色が付く状態や素地が見えている状態から手に少し粉が付く状態まで、チョーキングの度合いで塗り替えが必要なタイミングかどうかを判断できます。
次にシーリングをチェックしましょう。
ALCは新築時にシーリングを施工した後に塗装されています。
サイディングの家と違って、塗装に保護されているので、サイディングの家と比較するとシーリングがそれほど傷んでいないケースもあります。
割れてしまった外壁
シーリングの劣化状態は写真のように割れてしまっている場合や
劣化が進んだ外壁
劣化が進んだ外壁
写真のように黒ずんで油がしみたような状態になっていれば、打ち増しをする必要があります。
チョーキングもシーリングの劣化も、まずは自分でどんな状態になっているかを見てチェックしてみましょう。
まとめ
定期的に状態を見ておけば、いつから状態が悪くなっているのか把握できるので、外壁塗装をするタイミングを判断できます。
きれいな状態で長く住んでいくためには、大がかりな修理が必要にならないうちの手入れが大切です。