外壁屋根塗装の相見積もりをした時に予算がなくてもやってはいけない5つの事
2022年11月20日
「やっぱり予算がないと安いところに頼むしかないのかなぁ。」
このお客様は、複数社の見積もりを取っていましたが、信用できるA塗装会社の見積もりはその中では一番高く予算オーバー、ほかのB社・C社は予算内だけど工事内容が不安でした。
本当は信用できるA社にお願いしたいのに、予算が合わない。
A社はあきらめて、しかたないから不安だけどA社の次になんとなく信用が出来そうな、予算内のB社に頼むしかないのかな・・・。
と、お悩みでした。
こんな選択を迫られた時、予算内だけどなんとなく信用できそうな塗装業者を選びますか?
それとも、予算オーバーだけど信用できるA塗装会社を選びますか?
どうしたらいいのか難しいですよね。
新築してから築10年以上先の外壁塗装の準備をしている人の方が少ないと思います。
新築から10年前後となると、子供が大きくなりどんどん教育費が増えて来て、ちょうど経済的に厳しい時期です。
そんな時に、追い打ちをかけるように外壁塗装となると、なかなか手を付けられずにタイミングがずれこんでしまっている人も大勢いらっしゃいます。
しかし、予算がないけど塗装もしなければならず、誤った選択をされる方が後を絶ちません。
今回は、外壁屋根塗装の相見積もりをした時に、予算がなくてもやってはいけない事をお伝えしたいと思います。
目次
大幅値引きする会社を選ぶ
大幅値引きには落とし穴が・・・
大幅値引きをする会社を選ぶのはやめましょう。最初に提示する金額はあってないようなもので、お得感を出して契約させようとする手段です。
業者「お見積り金額は200万円になります。今日ご契約いただけるなら150万円にします。」
依頼者「ラッキー!50万も安くなった!」
と喜んでしまいそうになりますが、一旦落ち着きましょう。
25%も値引きするなんてありえません。
そんなの引っかかる人いないでしょう(笑)と思うかもしれませんが、実際それで契約をしてしまう人がいるので、この様な値引きセールストークで長年やっている会社は実在します。
業者「150万円になります。」
依頼者「B社は90万でしたよ?」
業者「じゃあうちは80万円でやります。」
これも実際にあった話です。
どちらのケースも、最初の見積もり金額は何だったの?何も言わなければそのまま契約させたの?ということに気が付くと思います。
この様な大幅値引きに引っかからないように注意してください。絶対にいい工事はしません。
なんとなく信用出来そうな2番目に安い塗装会社を選ぶ
人は心理的に、一番高い会社と一番安い会社は不安なので真ん中の金額のなんとなく信用できそうな会社を選んでしまう傾向があります。
「信用できそう」ではなく、これなら大丈夫と確信を持てる塗装業者を見つけてその会社に頼みましょう。
なんとなく信用できそうだと思ってしまうのは、どこの会社もそれなりにいいことを言うので、仕方のない事です。
これなら大丈夫という確信というのは、例えば使用前の塗料缶の数と使用後の塗料缶の数を確認させてもらえるかです。
つまり、塗装に使用する塗料の塗布量をメーカーの仕様通りに守っているかを確認させてもらうことです。
「塗り回数を誤魔化されないために」のページはこちら
確信を持てる会社を見つけるのは困難そうに思えて容易いです。
信用できる会社を見つける方法は、業者選びのポイントのページで紹介しています。
「良い業者を見分ける4つのポイント」のページはこちら
ので詳しくはそちらを参考にしてください。
必要な工程を省く
金額を下げるために必要な工程を削って依頼することはやめましょう。
もし、やむにやまれず省略するとしたら足場がなくても塗装が出来るものにしましょう。
例えば、雨戸や土台水切りなどです。外壁がきれいになったのに部分的に塗装していない場所があると後から必ず気になります。
とにかく一番安い業者を選ぶ
金額だけで業者を選ぶといい業者には当たりませんのでやめましょう。
工事内容もしっかりしていて信頼性も高くて、一番安いのであれば話は別です。
車やパソコンの様にどこで買っても同じものが手に入る場合は最安値がいいですが、外壁屋根塗装は同じ工事には絶対にならないので、金額だけで決めてしまうと良い結果にはなりません。
インターネットを見ていると、「〇〇万円安くなった!」という一括見積りサイトの広告をよく見かけますが、簡単に相見積もりをとることが出来る反面、選ぶ基準がしっかりしていないと、金額だけを比較して業者を選んでしまいがちです。
価格のみで外壁塗装を比較することは危険です
一括見積サイトは便利ですが、金額だけを見て塗装業者を選ばない事が大切です。
自分で塗装する
自分で塗装するのはやめましょう
相見積もりと関係なくなってしまいましたが、一番お金はかかりませんが、塗装経験がない人が家をまるごと塗装するのは、ほぼ無理です。
時間と労力の無駄になるだけでなく、転落事故など最悪のケースもあり得ますのでプロにお任せしましょう。
信用できる会社に金額交渉をする時の注意点
信用できる会社に予算内で塗装をしてもらうというのがベストですが、希望通りの金額になるかどうかはわかりません。
しかし、お互いに歩み寄ることは可能です。
金額交渉をするのにはまず、ちゃんとした塗装工事をする信用できる会社なのかを判断してからにしましょう。
- ●工事内容の詳細の確認
- 塗装する場所、しない場所、補修の内容などが明記されている事
- ●工事中の施工写真・使用前使用後の塗料缶の確認
- 施工中の工事写真と使用前使用後の塗料缶の写真の提出がされる事
- ●アフターフォローと保証の確認
- アフターフォローの内容と保証内容を書面で提出される事
この3つそろっていればいい塗装工事をする会社です。
これを確認できたうえでの金額交渉です。もし、確認できていないと、金額交渉のしわ寄せは工事内容に来る可能性がありますので注意してください。
そして、塗装会社の担当者に塗装を依頼したいと思っている事と値引きのお願いがあることを伝えましょう。
「○○さんにお願いしたいと思っているんですが、どうしても○○円しか出せないです。どうにかならないですか?」と聞いてみましょう。
金額交渉をする時には、ご自宅の経済事情を正直に話して、この金額しか出せないからこれでお願いしたいと言ってみましょう。
この時、うそなしに正直に言うことが大事です。
その金額が、相場とかけ離れた数字でなければ、承諾してくれるはずです。
塗装会社の担当の人も交渉してきますので、多少の歩み寄りをすればほぼ希望の金額で請け負ってくれることでしょう。
もし予算の折り合いがつかず、どの業者も信用できる確たるものがない場合は、その中から選ばないという選択もあります。
時間をかけて説明を聞いたのに、また別の業者に同じことを説明したり話したりすることはとても面倒ですが、再度業者を探しましょう。
もしくは、使用前使用後の塗料缶の写真の提示や施工中の写真の提示をしてもらう事を約束しましょう。
100万円近い費用を掛けて塗装するのですから、慎重に選ぶべきだと思います。
まとめ
金額にばかり目が行ってしまったり、普段なら引っかからない様な大幅値引きに魅力を感じてしまい間違った選択をしてしまうこともあると思います。
ぜひ、その点を注意して頂き、良い塗装業者を見つけてください。
外壁塗装業者は、お客様に対して工事の内容やどうしてこの金額なのかを明確に示さなければならないと思います。
詳細な見積もりを提示して、塗料メーカーの仕様通りの塗料の缶数を準備し、使用した事を空き缶の写真を提示して証明する。
塗装の工程も、しっかりと行ったことをお客様にわかりやすく写真提示して正しい施工を行ったことを証明する。
お客様の目が届かないことをいいことに誤魔化しが簡単に出来てしまう工事だからこそ、塗装業者としてもしっかりと施工したことを証明するべきだと思います。