母屋小口 銅板釘打ち込み
2018年6月7日
古い建物によく使用されている母屋(もや)の小口に取付されている小口板?とでも言うのでしょうか?正式名称は良くわからないのですが、和風の住宅の母屋の小口や垂木の小口の先端に取付されています。
読んで字の如く、小口に取付する物なのですが、木部って小口が良く水を吸い込みます。それを防ぐ為に取付しているのですが、地域性なのか、静岡県は小口を取付しますね。愛知県はこの小口を白く塗りつぶしています。
話を戻しますが・・・この小口、殆どの物件が釘が浮いてたり抜けていますね。私たちの会社は足場を架設してからこの様な細かい部分も点検して、追加工事を増やしてお金を吊り上げようと・・・するのでは無く、細かい部位にも目を光らせています。
この物件も以前に塗装した業者が釘を打ちこんでくれています。
その証拠として何本かステンレス釘で打ち込んで有りました。
銅板にステンレスは異種金属なのでどうかと思いますが・・・さほど悪くは無いです・・・でも本来は銅板には銅釘が1番良いのです。
1番悪いのは銅板に鉄くぎ。
なぜ悪いのか・・・う~ん錆びます。
簡単に説明しますと、異なる種類の金属を接触させると、電食と言う腐食(サビなど)が発生する為です。
詳しくはネットで調べてみよう。
銅釘の上は有るが下が抜け落ちている
同じように下の銅釘が抜けている
上下で抜けている。
なので上下に銅釘を打ち込む
釘が無い所
これ銅釘です。
錆びると緑っぽく変色します。10円玉も新品はこんな色でしょ。
打ち込み後
打ち込み補強後
山下
住所: | 静岡市駿河区 |
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建築メーカー: | 工務店 |
建築年: | 1988年 |
備考: | 築30年 |